『たまにはゆっくりと』



忙しいDeuilに珍しく、三人そろった休日の日のお話。

アッシュが台所で洗い物を片付けていると、そこへユーリがやってきた。
「アッシュ、お茶にしないか?」
「良いっスね。今、丁度片付けが終ったところっスよ」
「今日は天気が良い。たまには外でお茶にしよう」
ユーリはアッシュに優しい微笑みを向けながら言った。
「じゃぁ、先に外で待ってて欲しいっス。俺、用意をしてから行くっスから」
「分かった。だが、お茶は私が淹れるからな。必要なものだけ持ってこい」
そう言ってユーリは台所を出て行こうとしたが、ふと何かを思い出したように振り返り、アッシュのすぐ傍までやってきた。
「?どうしたんスか?」
「忘れ物だ―」
ユーリはフフッと笑みを浮かべると、アッシュの服をグイっと引っ張ると――

チュ♪

「狽ネななな、何を?!?!!//////」
アッシュは口元を押さえ、顔を真っ赤にした。
「今朝はしてなかったからな。だから、今した」
「〜〜〜///」
まるで悪戯が成功して喜んでいるような笑みを浮かべると、ユーリはそのまま台所を後にする。
残されたアッシュは顔を真っ赤にしたまま動けずにいたが、しばらくしてからノロノロとお茶の用意を始めた。


アッシュがトレーにお茶の道具と一緒にスコーンを乗せて、ユーリ自慢の庭園へと行くと、イスに座らず薔薇たちに囲まれて空を見上げているユーリがいた。
「ユーリ、お待たせしたっス」
「あぁ、では早速お茶にしようか。今日はスマイルがいないからな。たまには、二人でゆっくりするものよかろう」
「そうっスね」
ユーリの言葉にアッシュはクスクスとおかしそうに笑いながら、トレーをテーブルに置き、席につく。
ユーリは席につかず、お茶を淹れる。
「俺、ユーリの淹れたお茶、凄い大好きっス♪」
アッシュはニコニコと笑いながら、ユーリの優雅に動く手を見ながら言った。
「私がお前にご馳走してやれるのは、コレくらいだからな」
先に少し暖めておいたカップに紅茶を注ぎ、アッシュの前に置く。
「良い香りっス」
アッシュはコクリと一口飲む。
「とっても美味しいっスよ。ユーリ」
ふわりと微笑みをユーリに向けるアッシュ。
「そうか。それは良かった」
アッシュの微笑みに、自然と笑みが浮かぶユーリ。
そんなユーリの笑みに何となく照れるアッシュがいた。

しばらく、二人っきりで静かにお茶をしていたが、Deuilのムードメーカー・スマイルが帰ってきたようだ。
門の辺りから元気にギャンブラーZのテーマソングを歌っている声が聞こえてくる。
「帰ってきてしまったか・・・」
ハァ・・・と大きな溜め息を吐くユーリ。
アッシュは苦笑を洩らす。
「アッシュー?ユーリー?」
スマイルの二人を呼ぶ声が城の中から響いて聞こえてくる。
「ハァ・・・仕方ない、戻るか」
「そうっスね」
苦笑を浮かべながら二人はお茶を片付け、城へと帰っていく。


城の中からは、いつもようにアッシュにカレーをねだるスマイルの声。それを苦笑をしながら了承するアッシュの声。そんな二人を楽しそうに小さく笑うユーリの声。


三人一緒の方が楽しい。けれど、二人っきりならゆっくり出来るから、たまには良いっスね
そうだろう?
そんな会話が、深夜ユーリの部屋で行われたとか、行われてないとか。
真相を知るのは、ユーリとアッシュのみ。


                                  完



海夢さまよりいただきました!!
優雅に休日を過ごすDeuilというリクでした。
優雅で幸せだよ〜!!
ゆったりした空気の感じがよいですねぇ…ハァ…
海夢さまサイト、夢に楽土求めたりにはリンクページより飛んでいけます!








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