「好きですよ。ユンタ殿」
「...え?」
突然ヨシオが、いつもはいくら頼んでも謂ってくれない言葉をくれた。
優しくて、どこか悲しい微笑みと一緒に。
「素直じゃない自分を愛してくれて有り難う御座います」
「今日限りで自分は消えます」
「...何言ってるか分からないさー...」
何だ?
ヨシオは何を言ってる?
俺の最愛のこのジャージ忍者は何を言っている?
「ねぇ、ユンタ殿?...もし自分が姿を変えても貴方は気づいてくれますか...?」
いつもは無口なくせに、どうしてこういう時だけおしゃべりさ?
「...もちろん、俺が分からない筈がないし、どんなヨシオでも俺は大好きさぁ...」
何故か震える俺の言葉。
さっきから微笑みを崩さないヨシオ。
「有り難う御座います、ユンタ殿...自分は貴方を...愛しています...」
そこで初めてヨシオの微笑みが崩れ、そして、ヨシオの綺麗な瞳から涙が零れた。
「ヨシオ...」
「さようなら、ユンタ殿...」
ヨシオはそう呟くと、覆面ごしに俺に口付けをし、
そして
姿を消した。


ヨシオが姿を消して三年の月日が流れた。
「すいませーん、表のアルバイトの紙見たんですけどー」
「はーい、ちょっと待つさー」
俺は相変わらず海の家で働いている。
ヨシオが姿を消してからもずっと。
ヨシオの姿はあれから一度も見ていない。
だけど、俺は信じている。
いつかきっとまたヨシオに逢えると。
この時期の海の家はかなり混む。
だから、アルバイトを募集した所早速来てくれたらしい。
今作っている料理を区切りに、同僚に後を任せ店で待たせていた、アルバイトのところへと急ぐ。
賑やかで騒がしい店の中で、そこだけゆっくりと時間が流れているような空気を漂わせている奴がそこにいた。
俺はそんな空気を漂わせる事の出来る奴は一人しか知らない。

「ヨ...シオ...?」

そこには、三年前俺の前から姿を消したヨシオがいた。
トレードマークである、ジャージや覆面を着ていないヨシオがいた。
俺はヨシオの素顔を一度も見たことが無かったけど、それでも分かる。
ヨシオだ!
「ヨシオ...!」店の中だろうが、人前だろうが構わない。
俺はヨシオを抱きしめた。
「...自分、素顔なのに良く分かりましたね...?」
当たり前さぁ
「...人が見てますよ、ユンタ殿」
そんなの知らないさぁ
「ヨシオ...逢いたかったさぁ」
「自分も...逢いたかったです...」
ポツリと呟くヨシオの言葉が嬉しくて嬉しくて、更に強く抱きしめる。
もっと抱きしめていたかったけど、店がそれを許してくれなかった。
お客が増えてきたものだから、俺は嫌々ヨシオを離した。
「店が終ったら、いっぱい話をするさぁ♪」
「はい」
ニカリと笑う俺に、二コリと微笑むを返すヨシオ。
何故か店のお客たちから拍手を貰った。


    完



海夢さまよりいただきました!!
キリ700番で仲良しなユンヨシ!!というリクでした。
あまーい!!
ちなみに「設定としては既にデキてる」そうです。
ヒトのユンヨシ大好きです。

海夢さまサイト、夢に楽土求めたりにはリンクページより飛んでいけます!








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