08:居眠り



キーンコーンカーンコーン。
鐘が5限目の授業の終わりを告げる。さっきまで保健室でおさぼ
りをしていた女子が戻ってくる。ヤツの授業が始まろうとしてい
る。リュータが隣で寝ている。折角の梅雨の晴れ間、気持ちよさ
そうに寝ていたので、5分だけほっといてやることにした。窓か
らの風で彼の髪が揺れると、とても綺麗だ。褐色の肌と合わせて
夏が来るんだなと思う。笑。ほっといてやるのはいいけど、自分
が暇なのも事実。最近ちょっとかごめのいない日があるから、今
日は丁度その日で絡む人も居ないし。
リュータを見つめ直すと、潤んだリュータの黒い目が浮かぶ。後
頭部を打った後遺症が後で出なければいいのだけど…。
そろそろ5分だ。つまり授業開始5分前でもある。リュータを起
こさなくては。困るのは自分だし。
「英語だよー起きてくださーい…リューター…」
「へへへ…」
寝笑いしやがった!このヤロウ!起きてください。困るのはおれ
なんですが。
リュータの突っ伏した上体を揺さぶった。
「リュータ!ほら!先生くるから!リュータ!」
「解ってるって。」
起きる気配なし。多分今のは寝言。
「解ってないだろ?」
「解ってるって。」
不毛。
「なぁッ!リュータ!」
キーンコーンカーンコーン。
鳴ったぁぁぁ!!いよいよマズイことだ。だって今日の昼メシ、
カツ丼だったし…。きっと元気モリモリでやってくる。
「起きろぉぉぉ!!」
ガラっ。
「はい号令!」
「きりーつ!」
無情。
ヤツの視線に凍りつく。リュータの居眠りに気づいたらしい。
…こっち見てるよ!
「バーディだ。解ってるな?逃げるなよ?リュータ…!!」
サイバーだってば!
泣きそうだ。アレが来る。

空気を切るチョークの風は、確かに音を立てていた。


最近、クマできてるようだけどさぁ…
夜は寝ろ!昼は起きてろ!
頼むから!!





はい、そんな感じで、あと…12話ですか。
まぁ、気長に、お読み下さいな…
…ガッコから来てくれてる人とか1日じゃ読み切れないんだろうな;;



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